ターヤン工法とは
ターヤン工法
ターヤン工法・マンホールライニングシステムは既設マンホール内に新たな複合構造物を形成し、老朽化・劣化したマンホールの耐荷能力を再生し、耐酸性が高く水密性を確保出来る非開削工法です。
硫化水素などの影響による腐食防止に最適な工法です。
※日本下水道事業団シートライニング工法「D2種」の品質規格適合
ターヤン工法概要
ターヤン工法は、既設マンホールとマンホールライニング材・結合板・充填材が構造的に一体となって複合マンホールを形成する更生工法です。
施工は、老朽化したマンホールを洗浄後、人孔内面にプライマーを塗布し、形状に合わせて加工した結合板をマンホール壁面に取り付け、その内側に熱硬化性樹脂を含浸させたマンホールライニング材を挿入します。
マンホールライニング材を空気圧により膨らませた後温水を注入し、満水状態にて循環させ熱硬化を行います。
マンホールライニング材硬化後、管口とインバート部の切断を行い、既設マンホールと結合板の間に充填材を注入し、マンホールライニング材と既設マンホール内面を結合させます。
ターヤン工法の特徴
①1号・2号マンホールに対して施工が可能
②優れた耐荷能力
更生マンホールはJSWAS A-11「下水道用鉄筋コンクリート製組立マンホール」の規格値以上の耐荷能力を有する。
③優れた耐薬品性
更生マンホールはJSWAS K-2「下水道用強化プラスチック複合管」と同等以上の耐薬品性を有する。
④優れた耐久性
更生マンホールは日本下水道事業団『下水道コンクリート構造物の腐食仰制技術及び防食技術同マニュアル』のシートライニング工法「D2種」の品質規格を有する。
⑤優れた水密性
更生マンホールは0.05Mpaの外水圧に耐える水密性を有する。
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D2種品質性能試験結果
試験項目 | 条件 | 結果 | |||||
①被覆の外観 | 被覆にしわ・むら・はがれ・割れがないこと。 | 被覆にしわ・むら・はがれ・われは認められなかった。 | |||||
②コンクリートとの固着性 | コンクリートとの固着性は、0.24Mpa以上であること。 | 2.13Mpa以上 | |||||
③耐酸性 | 10%の硫酸水溶液に60日間浸せきしても被覆にふくれ・われ・軟化・溶出がないこと。 | 被覆にふくれ・われ・軟化、溶出は認められなかった。 | |||||
④硫黄浸入深さ | 10%の硫酸水溶液に120日間浸せきした時の浸入深さが設計厚さに対して1%以下であること。 | 設計厚みに対し0% 浸入深さ 0μm | |||||
⑤耐アルカリ性 | 水酸化カルシウム飽和水溶液に60日間 浸せきしても被覆にふくれ・われ・軟化・溶出がないこと。 | 被覆にふくれ・われ・軟化、溶出は認められなかった。 | |||||
⑥透水性 | 透水量が0.15g以下であること。 | 0.02g以下 |
耐薬品性試験結果
浸せき液 | n | 質量変化率(%) | JSWAS K-2 規格値(%) |
水 | 1 | +0.05 | ±0.30%以内 |
2 | +0.05 | ||
塩化ナトリウム水溶液 (10%) | 1 | +0.04 | |
2 | +0.05 | ||
硫酸 (30%硫酸) | 1 | +0.02 | |
2 | +0.01 | ||
硝酸 (40%) | 1 | +0.09 | |
2 | +0.08 | ||
水酸化ナトリウム水溶液 (40%) | 1 | -0.19 | |
2 | -0.18 |